5月の訪日外国人旅行者 新型コロナ前に比べ99.6%の大幅減少

5月に日本を訪れた外国人旅行者は、推計でおよそ1万人で、新型コロナウイルスの感染が拡大する前のおととしの同じ月と比べると、99.6%の大幅な減少となり、記録的な低水準が続いています。

日本政府観光局によりますと、5月に日本を訪れた外国人旅行者は推計で1万人でした。

去年の同じ月より増えていますが、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしの同じ月と比べると、99.6%の大幅な減少となり、記録的な低水準が続いています。

政府は外国人の日本への入国について、在留資格がある外国人の再入国や、親族の葬儀などの「特段の事情」を除いて全面的に制限しています。

このため、5月に入国した外国人旅行者は、観光やビジネスの目的ではなく、駐在員やその家族、留学生などに限られるとみられます。

国や地域別にみますと、中国が1800人、アメリカと韓国が、それぞれ1000人、フィリピンが600人などとなっています。

変異ウイルスの感染が周辺国にも拡大していることから、政府は水際対策を強化していて、外国人旅行者の数は低い水準が続く見通しです。