高齢者のワクチン接種 全国すべての自治体で7月末終了の見通し

高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種について、全国すべての自治体が、7月末までに終えられる見通しだと、政府の調査に対して回答したことがわかりました。

65歳以上の高齢者向けのワクチン接種をめぐっては、ことし4月下旬に、菅総理大臣が、希望する高齢者に対し、7月末までを念頭に終えられるよう取り組む考えを表明し、政府が全国の自治体に接種の加速化に向けて働きかけや支援を行ってきました。

全国1741の市区町村のうち、当初、7月末までに終えられるとしていたのは1000程度でしたが、その後、政府が調査を行うたびに増え、6月1日時点では、99%に当たる1718に達しました。

そして、関係者によりますと、政府が16日時点で行った最新の調査で、すべての自治体が7月末までに終えられる見通しだと回答したことがわかりました。

政府は「1日100万回」のワクチン接種を目標に掲げ、菅総理大臣は10月から11月にかけて希望する人、すべてが接種を終えられるよう取り組む考えを示しています。

政府としては、自治体への支援を続けるとともに、企業や大学などでの職域接種も推進することで、さらなる加速化を図りたい考えです。