東京都 昨年度の都税収入 コロナで企業収益悪化 9年ぶりに減収

東京都の昨年度の都税収入は、前の年度から2800億円余り減る見込みです。
新型コロナウイルスの感染拡大による企業収益の悪化が要因で、減収は9年ぶりです。

東京都は、昨年度の決算の見込みを発表しました。

それによりますと、都税収入は5兆3498億円で、2019年度から2820億円、率にして5.0%減る見込みです。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業収益が悪化し、法人関連の税収が低迷したことが主な要因です。

減収は2011年度以来で、9年ぶりです。

一方、予算編成の段階では、およそ3800億円の減収を見込んでいたため、貯金にあたる「財政調整基金」の取り崩しが、1000億円程度抑えられるということです。

さらに歳出面でも一部、「財政調整基金」を取り崩さずにすんだ事業がありました。

このため、新型コロナウイルス対策で、9000億円余りから、一時、21億円まで減っていた「財政調整基金」の残高は、2837億円となります。