尖閣沖 中国海警局の船 連続日数が過去最長更新“極めて深刻”

沖縄県の尖閣諸島沖合の接続水域で中国海警局の船が航行し続けて、連続日数が過去最長を更新し、領海への侵入が相次いでいることについて、海上保安庁の奥島高弘長官は「国際法違反で極めて深刻だ。常に相手勢力を上回る巡視船で冷静かつきぜんと対応を続ける」と述べ、領海警備に万全を期す考えを示しました。

沖縄県の尖閣諸島周辺では、中国海警局の船が航行し続けて、連続日数が過去最長の去年の111日を上回り、16日で124日とおよそ4か月に及んでいます。

さらに領海への侵入も相次いでいて、16日も中国海警局の船4隻がおよそ1時間半にわたって領海に侵入しました。

海上保安庁の奥島高弘長官は16日の定例の記者会見で「独自の主張をする中国海警局の船の活動は、国際法違反であり、極めて深刻で、常に相手勢力を上回る巡視船で対応するなど、万全の体制を確保している。情勢は依然として予断を許さない厳しい状況にあるが、冷静かつきぜんとして対応を続ける」と述べ、領海警備に万全を期す考えを示しました。

また、石川県の能登半島沖の大和堆周辺の日本の排他的経済水域では、去年この時期までは見られなかった中国漁船の違法操業が、ことしは16日までに148隻確認され、退去警告を行ったと明らかにし「日本漁船の安全確保を最優先として、違法操業漁船に対して、厳正に対処する」と述べました。

加藤官房長官「断じて容認できず 厳重に抗議」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「中国海警局の船舶が、尖閣諸島周辺のわが国の領海に侵入したことは誠に遺憾であり、断じて容認できるものではない。このような活動は国際法違反であり、現場海域で、わが国の海上保安庁の巡視船が領海からの退去要求を繰り返し実施するとともに、外交ルートを通じて東京と北京双方で厳重に抗議し、速やかに、わが国領海から退去するよう強く求めた」と述べました。

そして「中国については、軍事力の広範かつ急速な増強、海域や空域における活動の急速な拡大、活発化など、その軍事動向は国防政策や軍事力の不透明性と相まって、わが国を含む地域と国際社会の安全上の強い懸念となっている。尖閣諸島周辺海域を含む、東シナ海における一方的な現状変更の試みは断じて認められないという立場に立ち、今後も、冷静かつきぜんと対応していく」と述べました。