東京都 新型コロナ 12人死亡 501人感染 前週同曜日比61人増

東京都内では、16日新たに501人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、前の週の同じ曜日より61人増えました。7日間平均は前の週の95.8%となって、減少の幅がさらに小さくなっていて、都の担当者は「いつ下げ止まってもおかしくない。とにかく人との接触機会を減らしてほしい」と呼びかけています。

東京都は、16日都内で新たに10歳未満から90代の男女合わせて501人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日より61人増えました。

前の週の同じ曜日を上回るのは6月12日以来です。

16日までの7日間平均は384.6人で、前の週の95.8%です。

この数値は、5月中旬以降70%台から80%台を維持していましたが、今月13日に90%を超えて90.1%になると、翌日の14日が90.0%、15日は92.1%、そして16日が95.8%と減少の幅がさらに小さくなっています。

都の担当者は「人の流れも増え続け、変異ウイルスが流行している。いつ下げ止まってもおかしくない。とにかく人との接触機会を減らしてほしい」と呼びかけています。

16日の501人の年代別は、
▽10歳未満が8人、
▽10代が43人、
▽20代が152人、
▽30代が88人、
▽40代が95人、
▽50代が68人、
▽60代が23人、
▽70代が14人、
▽80代が8人、
▽90代が2人です。

501人のうちおよそ62%に当たる312人はこれまでのところ感染経路が分かっていません。

一方、感染経路が分かっている189人の内訳は、「家庭内」が104人で最も多く、次いで「職場内」が33人、「会食」が16人、「施設内」が10人などとなっています。

海外への渡航歴のある人はいませんでした。

これで都内で感染が確認されたのは16万7416人になりました。

また、都が参考として発表した15日の検査件数は7006件で15日までの3日間の平均は6355.7件でした。

16日時点で入院している人は15日より31人減って1346人で「現在確保している病床に占める割合」は24.1%です。

一方、都の基準で集計した16日時点の重症の患者は15日と変わらずに45人で、重症患者用の病床の12.1%を使用しています。


また、都は、感染が確認された50代と、70代から90代の、男女合わせて12人が死亡したことを明らかにしました。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2183人になりました。

東京都は都の研究機関などで新たに4人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと16日、発表しました。

4人は20代女性と40代男性、50代女性、それに60代女性です。

20代の女性は家庭内感染で、それ以外の3人は感染経路がわかっていないということです。

これでこの変異ウイルスの感染が確認された人は都内で合わせて72人になりました。