ブランコこいでスマホ充電 クリーンエネルギーを体験 千葉 柏

スマートフォンが充電できるユニークな発電ブランコが、千葉県柏市のJR柏駅前にお目見えしました。子どもから高齢者まで幅広い世代が、楽しみながらクリーンエネルギーを生み出す体験をしていました。記者も充電に挑戦してきました。

この「発電ブランコ」は充電ケーブルがつながっていて、人の力でこぐと発電してスマートフォンを充電できる仕組みです。

おととし、オランダのユトレヒトにある駅に環境に配慮した持続可能な社会を考えるイベントで設置され、多くの人に利用されたということです。

このブランコをオランダから輸入した茨城県つくば市の企業を通じて、柏駅周辺でまちづくりを行う柏アーバンデザインセンターが先月、人通りが多い駅のデッキに設置しました。

ブランコをこいでみずから発電する体験を通して、持続可能な開発目標=「SDGs」で掲げられる、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーを身近に感じてもらうのがねらいです。

発電ブランコは通常、1分間こぐと3%ほど充電できるということですが、スマホの古さやこぎ方によって、充電スピードが異なるということです。

取材したこの日も多くの人がブランコをこいでいましたが、スムーズに充電できていない様子でした。

専門学校に通う19歳の男性は「自分で充電するには、それなりに動く必要があると思いました。やってみて疲れましたが、楽しかったです」と話していました。

また、買い物帰りに訪れた77歳の女性は「ブランコのこぎ方を忘れてしまって、うまくこげなかったので、充電できなかったかもしれません。少し恥ずかしかったですが、子どもの頃に戻ったみたいでした」と話していました。
記者も発電ブランコによるスマホ充電を体験しました。

5分間こぎましたが、なかなか充電することができませんでした。
そのあと、同行した取材スタッフと交代しながらさらに5分間こいだところ、ようやく2%充電することができました。

スマホは、ふだん何気なくケーブルをさして、気付けば100%まで充電されていますが、人の力で充電しようと思うと、ブランコを5分間こぐだけで汗びっしょりになり大変だということが分かりました。

一方で、ブランコをこぐという楽しい体験と、クリーンエネルギーの発電を組み合わせるのは、おもしろい発想だと思いました。

柏アーバンデザインセンターの安藤哲也副センター長は「電力を生み出す大切さや大変さを学ぶことが、SDGsにつながると思います」と話していました。

この発電ブランコは、災害で停電したときにも活用できるということで、安藤副センター長は「東日本大震災のとき、携帯電話の電源が切れてしまい、家族と連絡を取れなかった経験があります。この電動ブランコが街の中にいくつか点在していると、いざというとき役立つと思います」と話していました。

この発電ブランコは、来月30日までJR柏駅東口デッキに設置され、利用状況や反応を見るということです。