半導体不足の影響 自動車だけでなくカーナビなどにも

世界的な半導体不足の影響が身近な家電にも広がっています。メーカーによる減産が相次ぐ自動車だけでなく、販売店によってはカーナビゲーションシステムやオーディオ商品が品薄となっているところもあります。

半導体市場では、新型コロナウイルスをきっかけに広がったテレワーク用のパソコンや販売が急回復した自動車向けの需要が増える一方、製品を供給する主力メーカーで工場が火災に見舞われるなどのトラブルもあり、製品によっては需要に供給が追いつかない状況となっています。

この影響で自動車業界では、メーカーの減産や工場の稼働が一時停止する事態が相次ぎ、▽日産自動車は新型のEV=電気自動車「アリア」について、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う物流の混乱も重なり、ことし半ばとしていた国内専用車の発売時期を冬に延期しました。

▽トヨタ自動車の販売店でも、半導体不足などの影響で人気車種の「ヤリス クロス」は現在、注文してから納車までに5か月から半年ほどかかるということです。

さらに影響は身近な家電にも広がっています。

東京都内のカー用品店では、カーオーディオとカーナビゲーションシステムの多くが欠品し、入荷も「未定」となっています。

この店ではカーナビゲーションシステムを20種類ほど取り扱っていますが、現在、5種類は在庫がなく、商品を陳列する棚には「品切れ中」と書かれた貼り紙が目立っていました。

「A PITオートバックス東雲」で売り場を担当する秋葉雄太さんは、「お客様からは、『いつ商品が入ってくるんですか』という質問をよく受けるが、入荷時期が未定で答えられないことが多い。早く入ってきてほしい」と話していました。

一部のメーカーでは半導体を使った部品の調達が滞り、店ではこうしたことが品薄や入荷の遅れに影響しているとみています。

また、家電量販店でも洗濯機や電話機の一部の製品が品薄になっているところがあり、半導体不足の影響がさまざまなところに広がっています。