東京都 新型コロナ 12人死亡 337人感染確認 前週より32人減少

東京都内では15日、新たに337人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。3日連続で前の週の同じ曜日を下回りましたが、減少ペースの鈍化が見られ、都の担当者は「再拡大の懸念があるので、引き続き、外出の自粛やテレワークの徹底をお願いしたい」と呼びかけています。

東京都は15日、都内で新たに10歳未満から80代と、100歳以上の男女合わせて337人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の火曜日より32人少なくなり、3日間連続で前の週の同じ曜日を下回りました。

15日までの7日間平均は375.9人で、前の週の92.1%です。

ただ、この数値は5月中旬以降、70%台から80%台を維持していましたが、13日からは90%台が続き、減少幅が小さくなっていて、減少ペースの鈍化がみられます。

都の担当者は「人流がかなり確認されていて、感染の再拡大の懸念がある。引き続き、外出の自粛やテレワークの徹底をお願いしたい」と呼びかけています。

15日の337人の年代別は、
▽10歳未満が8人
▽10代が28人
▽20代が96人
▽30代が79人
▽40代が50人
▽50代が39人
▽60代が17人
▽70代が13人
▽80代が6人
▽100歳以上が1人

337人のうち、およそ65%にあたる218人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路が分かっている119人の内訳は、
▽「家庭内」が58人で最も多く、
次いで、
▽「職場内」が25人
▽「施設内」が13人などとなっています。

海外への渡航歴のある人はいませんでした。

これで、都内で感染が確認されたのは16万6915人になりました。

また、都が参考として発表した14日の検査件数は9487件で、14日までの3日間の平均は5356.3件でした。

15日時点で入院している人は、14より59人減って1377人で「現在確保している病床に占める割合」は24.6%です。

一方、都の基準で集計した15日時点の重症の患者は、14日より1人減って45人で、重症患者用の病床の12%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて12人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、80代の女性2人と80代の男性1人の合わせて3人は、クラスターが発生した病院に、別の病気で入院していた時に感染したということです。

この3人を含めて、この病院では合わせて13人が亡くなったということです。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2171人になりました。

東京都 インド型変異ウイルス 新たに2人感染確認

東京都は、都の研究機関で、新たに2人が、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと15日発表しました。

確認されたのは▼70代女性と▼60代女性のあわせて2人です。

▼70代の女性は家庭内感染で、▼60代の女性は感染経路がわかっていないということです。

これでこの変異ウイルスの感染が確認された人は都内で合わせて68人になりました。