“地毛証明書” 三重県の県立高全校で今年度から廃止に

不合理な校則の見直しが全国的に進む中、三重県の県立高校では、髪の毛が黒以外の色や癖毛の生徒に地毛であることを事前に届け出ることを求める、いわゆる「地毛証明書」を今年度から廃止していたことがわかりました。

不合理な校則や指導をめぐって、文部科学省は先週、全国の教育委員会に対し、社会常識や時代に合わせて積極的に校則を見直すよう通知しました。

NHKは2年前の令和元年度と今年度、三重県の情報公開制度を使い、県教育委員会を通じて54ある県立高校の校則などについて調べました。

その結果、髪の毛が黒以外の色や癖毛の生徒に対して事前に届け出を求めるいわゆる「地毛証明書」について、令和元年度にはおよそ3分の1の高校が届け出を求めていましたが、今年度からすべての高校が廃止していたことがわかりました。

県教育委員会は、校長や生徒指導の担当者が集まる会議などで、生徒の人権に配慮し社会の状況などに合わせて校則を見直すよう求めてきたということです。

三重県教育委員会生徒指導課の井ノ口誠充課長は「地毛証明が廃止されたことは今の時世から考えれば当然だ。生徒と教員が一緒になって時代に合わない校則を見直すきっかけにしてほしい」と話していました。

三重県教委「時代に合わせ 絶えず校則見直し」

文部科学省が先週、全国の教育委員会に対し、社会常識や時代に合わせて積極的に校則を見直すよう通知したことを受けて、三重県教育委員会も14日、県立学校と県内の市と町の教育委員会に同様の通知を出しました。

一方、三重県教育委員会によりますと、今回の通知に先がけて、県内すべての県立高校は今年度から、制服を性別ごとに定める記述や、髪の毛が黒以外の色やくせ毛の生徒に対して、事前に「地毛証明書」の提出を求める記述を、校則から削除したということです。

三重県教育委員会は今年度中を目標に、各県立高校の校則を各校のホームページで公開したいとしていて、生徒指導課の井ノ口誠充課長は「誰が見ても納得できるよう、時代に合わせて絶えず校則の見直しを図っていきたい」と話していました。