京都府 ワクチン大規模接種 高齢者に開始 予約は18%余

京都府が大規模会場2か所で独自に実施する新型コロナワクチンの接種が15日から高齢者を対象に始まりました。ただ、予約した人は全体の予約枠の18%余りにとどまっているため、今後、教職員や警察官などにも対象を広げることにしています。

このうち亀岡市のスタジアムでは、府の職員が、事前に予約した65歳以上の高齢者に入り口で接種券の提示や検温などを求めて、接種の手順を説明したあと、2つのルートに振り分け、問診のブースまで案内しました。

事前のリハーサルでは途中で列が進まなくなって人が密集したことから、職員らは前の人と十分な距離をとってもらうよう促していました。

接種を終えた人たちは、副反応が出ないか確認するためしばらく待機し、到着から30分ほどで会場をあとにしていました。

亀岡市の65歳の男性は「早く受けたいという気持ちで、大規模接種会場を予約しました。予診での質問が少し専門的で分かりにくいところもありましたが、接種を受けて安心しました」と話していました。

京都府の2か所の大規模会場では、来月3日までの4万1600人の予約枠に対し、14日までに予約した人はおよそ7800人と、率にして18%余りにとどまっています。

このため京都府は、今月18日から精華町の会場での接種の対象を教職員や警察官などにも広げることにしています。