滞在中に濃厚接触 健康観察期間の宿泊代一部負担 新潟 佐渡

新潟県佐渡市は観光や修学旅行で安心して島を訪れてもらおうと、滞在中に新型コロナウイルスに感染した人の濃厚接触者と判断され、一定期間、島から移動できなくなった場合に、宿泊代の一部を負担する取り組みを行っています。

新型コロナウイルスをめぐっては離島に滞在中に濃厚接触者と判断されると、2週間の健康観察のため、島にとどまるよう求められることから、その分、宿泊代が膨らむことが懸念されています。

このため、新潟県佐渡市は、市が指定した宿泊施設で健康観察期間を過ごす場合に、1日あたり、宿泊代の半額にあたる5000円を「佐渡観光旅館連盟」とともに負担する取り組みを始めました。

市によりますと、濃厚接触者と判断された場合に、滞在費用の一部を自治体などが負担する取り組みは全国の主な島しょ部では例がないとみられるということです。

観光や修学旅行で安心して訪れてもらうきっかけの1つにしたい考えで、渡辺竜五市長は「セーフティーネットとして取り組んでいく。島に来る前の健康チェックを徹底し、観光客のお迎えに最大限の注意を払いたい」と話しています。