停電で冷蔵庫内の温度が上昇 96回分のワクチン廃棄 千葉 流山

千葉県流山市は、13日夜から14日にかけて起きた停電の影響で、新型コロナウイルスワクチンの個別接種を行う3つのクリニックで、中に保管されていたワクチンが使用できなくなり、合わせて96回分を廃棄することになったと発表しました。

千葉県流山市では、13日夜から14日未明にかけて、江戸川台西地区や西初石地区などで、最大で4650戸が2時間余りにわたって停電しました。

市によりますと、ファイザー社のワクチンは、冷蔵庫で保管する場合は、2度から8度で1か月間保存が可能ですが、停電の影響で市内にある3つのクリニックで中に保管されていたワクチンの温度が、8度以上に上がってしまったおそれがあるということです。

これを受けて、市は3つのクリニックで保存していた96回分を廃棄することを決めました。

ただ14日は、クリニックが接種する予定だった分のワクチンについては、追加で提供されたため、接種に影響はなかったということです。

市の担当者は「ワクチンの管理について、あらゆる状況を想定して医療機関とも連携し、管理を強化していきたい」と話しています。