観光や介護など携わる人対象のワクチン集団接種始まる 奈良

観光や介護などの仕事に携わる人たちを対象にした、新型コロナウイルスのワクチンの集団接種が14日から奈良市で始まりました。

この取り組みは奈良市が高齢者への接種を来月末までに終えられる見通しがたったとして、14日から独自に始めました。

対象となるのは、主要産業の観光業に携わる人のうち、ホテル・旅館で働く人やバスやタクシーの運転手、それに高齢者や子どもと接触する機会が多い介護職や保育所で働く人などです。

14日は市内の体育館に17のブースが設けられ、事前に予約を行った人が次々に接種を受けていました。

市内で働く人であれば、接種を受けることが可能で、14日から4日間、合わせておよそ6000人が接種を受ける予定で、来月中旬には2回目を受けることになっています。

保育所で調理師として働く50代の女性は「早く接種を受けることができてよかったです。子どもと接する職場なので安心して仕事ができます」と話していました。

また、観光バスの乗務員の50代の男性は「これまでほぼ休業状態でしたが、お客さんと接する際は心配もあったのでこれで安心できます」と話していました。

奈良市健康医療部の小橋勇次長は「小さな事業所だと自前で職域接種を行うのが難しいこともあり、市独自の優先接種を行うことに決めました。1日も早く多くの人たちに接種を受けてもらえるよう最大限努力したい」と話していました。