兵庫 淡路島の巨大観音像 財務局が解体へ 放置され老朽化進む

兵庫県の淡路島で、所有者が亡くなって長年、放置され老朽化が進んでいる高さ100メートルの巨大な観音像の解体に向けた準備が14日から始まりました。近畿財務局が8億8000万円かけて取り壊すことにしています。

兵庫県淡路市にある「世界平和大観音像」は、高さおよそ100メートルの鉄骨造りで、民間の観光施設として1982年から2006年まで内部が公開されていましたが、所有者が亡くなって放置され、老朽化で壁の一部が落下するなど危険性が高まっていました。

像と敷地は親族が相続を放棄したため国の所有となり、近畿財務局が再来年の2月までに8億8000万円かけて取り壊し、さら地にする方針です。

14日朝は、工事を請け負う建設会社の作業員およそ10人が周辺の雑草を刈り取り、囲いをつくる準備を行いました。

近畿財務局によりますと、解体はことし12月から予定していて、1万9000平方メートルある敷地は、地元の自治体などに取得する意向がなければ入札を実施して売却することにしています。

近くでレストランを営む70代の男性は「観音像は昔は華やかで、客も多くうれしかったが、今は解体されることを喜んでいる。安全に作業を進めてほしい」と話していました。

淡路市の門康彦市長は「住民から安全対策の要望を受けていたので、国の早急な対応に感謝する。活用については国から市に正式に依頼があれば検討する」とコメントしています。