ワクチン集団接種 観光業など特定の職業対象 きょうから 奈良

奈良市は新型コロナウイルスワクチンについて、14日から特定の職業の人たちを対象にした集団接種を始めます。

奈良市は特定の職業に就く人たちへの集団接種の準備を13日夜、始めました。

会場となる市の中央体育館、「ロートアリーナ奈良」では業者がパーティションや机などで接種ブースを作ったり、経過観察のためのいすを並べたりしていました。

対象となるのは、高齢者や子どもと接触する機会が多い介護職や保育所、幼稚園の職員などのほか、市の主要産業である観光業に携わる人のうち、ホテルや旅館の従業員、それにバスやタクシーの運転手などです。

奈良市は、14日の午後から4日間、モデルナ製のワクチンを使って合わせて6000人余りに接種を行う予定で、高齢者向けと並行して感染抑止効果を高めたいとしています。

自治体が主体となり、特定の職業に対して新型コロナワクチンの接種を行うのは関西では初めてではないかと奈良市では話しています。

ワクチン接種を担当する奈良市健康医療部の小橋勇次長は「これだけ大規模な接種を行うのは初めてだが、スムーズで安全に実施できるようしっかりと準備したい」と話していました。