田んぼに「アマビエ」描き コロナの終息願う 静岡 菊川

静岡県菊川市で、疫病を収めるとされる妖怪「アマビエ」を緑や茶色などさまざまな色の稲で水田に描いた「田んぼアート」が訪れた人たちを楽しませています。

この田んぼアートは地元の農家の実行委員会が毎年行っていて、菊川市下内田の1600平方メートルの田んぼでは、疫病を収めるとされる妖怪「アマビエ」の姿が緑や茶色など色の違う8種類の古代米を使って描かれました。

去年は市内出身でおととしの京都アニメーション放火事件で犠牲となった大村勇貴さん(当時23)が学生時代に創作した絵本の一場面が描かれ、ことしは大村さんの母校の常葉大学造形学部の学生たちがデザインしたということです。

訪れた人たちは会場に設けられた高さ6メートルのやぐらの上から美しい人魚のような姿で色鮮やかに描かれた「アマビエ」を鑑賞しながら、新型コロナウイルスの終息を願っていました。

田んぼアート菊川実行委員会の池田正委員長は「コロナに打ち勝つという思いを込めました。多くの人に見てほしいです」と話していました。

菊川市の田んぼアートは土曜日と日曜日、それに祝日は、やぐらの上から鑑賞でき、ことし8月中旬ごろまで楽しめそうだということです。