サッカー女子 「なでしこジャパン」 メキシコに5対1で勝利

サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は、東京オリンピックのメンバー発表前最後の強化試合として宇都宮市でメキシコと強化試合を行い、5対1で快勝しました。

世界ランキング11位の日本は、今月中旬に東京オリンピックの最終メンバー発表を控えていて、選手選考とチーム力強化のため、13日は宇都宮市の「カンセキスタジアムとちぎ」で世界28位のメキシコと強化試合を行いました。

東京オリンピックのメンバー発表前最後の試合で、日本は持ち味のパスをつなぐサッカーで前半から主導権を握り、35分にはボランチの林穂之香選手からの縦パスを受けたエースの岩渕真奈選手が、得意のドリブルで相手をかわして先制点を決めました。

そして、後半開始直後には、岩渕選手からのクロスボールをフォワードの田中美南選手が、右足であわせて追加点をあげました。

このあと両チームともに1点ずつを取り合うと、日本はチーム最年少18歳の木下桃香選手や21歳の遠藤純選手など若手選手を途中出場させました。

そして29分には、その遠藤選手からのクロスボールに木下選手が右足で合わせて代表初ゴールを決め、遠藤選手も追加点を奪って日本はメキシコに5対1で快勝しました。

「なでしこジャパン」の選手たちは今月16日まで強化合宿に臨み、その後、東京オリンピックのメンバーが発表される予定です。

高倉監督「修正点多いが 階段は上がっている」

高倉麻子監督は「メキシコが非常にいいコンディションで入ってきて難しかったが、選手が集中して修正し、自分たちのペースで進めることができた。みんながベストを尽くしてくれた。修正点は多いが、一つ一つ階段は上がっていると思う。力を合わせていいチームになれるよう努力したい」と話していました。

岩渕「チャンスを決めきるところをもっと突き詰めたい」

岩渕真奈選手は「攻撃ではチャンスを決めきるところをもっと突き詰めていきたい。誰が選ばれてもいいチームになれると想像はつく。今まで一緒に戦ったメンバーも含めていいチームになれるよう高みをめざして頑張る」と話していました。

遠藤「ずっと得点が欲しかった」

途中出場でゴールを決めた21歳の遠藤純選手は「ずっと得点が欲しくて試合に臨んでいた。なかなか決まらない中できょう決め切れたというのはすごくうれしかった。18人の数少ないメンバーに食い込むためには、結果が大事だということは自分でもわかっていた。結果を残せたのはよかったかなと思う」と話していました。

木下「ゴールという結果を残せてよかった」

代表初ゴールの18歳、木下桃香選手は「監督からは『たくさんボールを受けて、とにかくゴールを目指すように』と言われていた。サッカーを楽しもうと思ってリラックスして試合に入ることができた。ゴールという形で結果を残せたのはよかった」と話していました。

「当落線上」の選手がアピール

東京オリンピックのメンバー発表前、最後の試合となったメキシコ戦ではメンバー入りへ「当落線上」と見られる選手たちが生き残りをかけてアピールしました。

〈田中美南〉
注目されていた1人がフォワードの田中美南選手です。
国内リーグでも得点王のタイトルを獲得した実績のある選手ですが、ワールドカップやオリンピックといった大舞台の経験はまだありません。
その田中選手は相手ディフェンダーと競り合いながらクロスボールを受けると正確に押し込んで、13日は1得点をマークしてアピールしました。

〈林穂之香〉
層の厚いボランチでは林穂之香選手が守備力の高さを示しました。
相手の動きを予測してたびたびパスをカットするなど攻撃の目を潰し、起用に応えました。


〈木下桃香〉
若手選手も結果を出しました。

チーム最年少18歳の木下桃香選手は足元の技術の高さを生かした正確なシュートで代表初ゴール。

〈遠藤純〉
さらにこのゴールをアシストした21歳の遠藤純選手はこのほかの場面でも得意の左サイドからのクロスボールでチャンスを作ったほかだめ押しとなる5点目を奪いました。

高倉監督「みんなが結果を出すので本当に頭が痛い」

試合後、高倉麻子監督は「みんなが結果を出すので本当に頭が痛い。部屋に戻ってきて、いい意味でため息が出た。彼女たちの人生がかかっていることを受け止め、細心の注意を払いながら心を込めて選手を選びたい。バランスよく戦えるベストな布陣を選びたい」とうれしい悲鳴をあげていました。

東京オリンピックは、中2日で続く戦いを18人のメンバーで戦わなければなりません。

それでも、これまでさまざまな選手を試してきたことで誰が選ばれても遜色のない戦いができるようになったと高倉監督は話しています。

多くの選手が13日の試合で結果を出したことで選手選考はまた1つ難しくなったといえそうです。