東京都 新型コロナ 467人感染確認 都「日曜も外出自粛を」

東京都内では12日、新たに467人の感染が確認され、11日まで29日連続で前の週の同じ曜日を下回っていましたが、12日は上回りました。都の担当者は、「4週連続で人流が増えたことが影響していると考えられる。感染力の強い変異株で広がり始めると、一気に広がる可能性があるのであす日曜日も外出自粛をお願いしたい」と呼びかけています。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて467人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では11日までの29日連続で、前の週の同じ曜日を下回っていましたが、12日は31人多くなりました。

一方、12日までの7日間平均は前の週の88.8%にあたる390.9人で、3日連続で400人を下回りました。

467人の年代別は、
▽10歳未満が18人、
▽10代が36人、
▽20代が160人、
▽30代が87人、
▽40代が68人、
▽50代が50人、
▽60代が20人、
▽70代が15人、
▽80代が10人、
▽90代が3人です。

467人のうち、およそ63%にあたる295人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている172人の濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が94人と最も多く、
次いで▽「職場内」が28人、
▽「会食」が17人、
▽「施設内」が8人などとなっています。

海外への渡航歴のある人はいませんでした。

これで、都内で感染が確認されたのは16万6065人になりました。

都の担当者は、「大型連休が明けてから感染者数は下げ止まり傾向で、4週連続で人流が増えたことがきょう、前の週の同じ曜日を上回ったことに影響していると考えられる。20代の感染が多いが、会食や友人とのレジャーでの感染が目立っている」と話しています。

さらに、今後については、「感染の主体が、感染力の強い変異株が置き換わっている中、緊急事態宣言が出て人流が減っても、感染者数が減っていくまで3週間から4週間かかるようになっている一方で、感染が広がり始めると一気に広がる可能性がある。きょうも主要な繁華街で多くの人出が確認されているので、あすは日曜日だが外出自粛をお願いしたい」と話していました。

また、都が参考として発表した11日の検査件数は4798件で、11日までの3日間の平均は6649.3件でした。

12日時点で入院している人は11日より38人減って1484人で、「現在確保している病床に占める割合」は26.5%です。

一方、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より5人減って46人で、重症患者用の病床の使用率は12.3%となっています。

また、都は、感染が確認された40代と、60代から80代の男女合わせて8人が死亡したことを明らかにしました。

このうち40代の男性は、難病で入院していて、院内感染したということです。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2150人になりました。