米中の外交トップがG7にあわせて電話会談

イギリスでのG7サミット=主要7か国首脳会議にあわせて、アメリカのブリンケン国務長官が中国の外交を統括する楊潔※チ政治局委員と電話で会談し、台湾や新疆ウイグル自治区の人権問題などをめぐり、強い懸念を表明しました。

G7サミットに出席するアメリカのバイデン大統領に同行しているブリンケン国務長官はサミットを目前に控えた11日、中国の外交を統括する楊潔※チ政治局委員と電話で会談しました。

アメリカ国務省によりますと、会談でブリンケン長官は「台湾に対する圧力をやめ、両岸問題を平和的に解決するよう求めた」としているほか「香港の民主主義制度の後退や、新疆ウイグル自治区でウイグル族などに対するジェノサイドや人道に対する罪にあたる行為が続いている」として強い懸念を表明しました。

中国外務省によりますと、これに対し楊氏は「台湾は中国の不可分の一部だ」と述べるとともに「人権問題を口実に他国の内政に干渉すべきではない」と反論しました。

さらに、楊氏はG7サミットで中国への対抗策が焦点の1つになっていることを念頭に「小さなグループの利益に基づく集団政治による偽の多国間主義や、多国間主義の名を借りた単独主義はあってはならない」と述べ、強く批判しました。

米中の外交トップが会談するのは、ことし3月にアラスカ州で対面で会談して以来です。

バイデン政権がG7サミットにあわせて中国と電話会談を行った背景には「最も重大な競合国」と位置づける中国に外交を通じて関与していく姿勢を改めて示すとともに、G7という国際的な枠組みで結束して中国に対抗していく姿勢を世界にアピールする狙いがあるとみられます。

※チは竹冠に雁垂その中に虎