日本産ステンレス製品に高関税は不当 中国をWTOに提訴

自動車や船舶などに使われる日本産の複数のステンレス製品に中国政府が高い関税をかけているのは、国際貿易のルールに違反しているとして日本政府は、WTO=世界貿易機関に提訴しました。

中国政府は、自動車や船舶など幅広い製品に使われる日本産の複数のステンレス製品におととし7月から最大で29%の関税を上乗せしています。

この措置について中国側は日本産の製品が不当に安く販売され、国内産業に影響が出ているためとしています。

しかし日本政府は、価格帯の高い日本産の製品は中国国内のものとは競合していないうえ、中国側が性能や用途などが異なる複数の製品を一括して同じ製品と認定していることなどから不当な措置だとしています。

このため、中国政府が高い関税をかけているのは、国際貿易のルールに違反しているとして11日、WTOに提訴しました。

関税の上乗せによって日本企業の売り上げは年間でおよそ56億円減少しているということで、日本政府としては今回の対応を通じて公正な競争環境の実現に向け是正を図っていきたいとしています。