富山 交番襲撃事件 射殺された警備員の遺族が県などを提訴

3年前、富山市の交番で警察官が殺害され、とられた拳銃で警備員が射殺された事件で、警備員の遺族が、警察が適切に注意を呼びかけていれば殺害されることはなかったなどと主張して、富山県などに賠償を求める訴えを起こしました。
遺族は「当時、何が行われていたのか、裁判を通じて明らかにしたい」と話しています。

平成30年6月、富山市の交番で警察官が殺害され、とられた拳銃で、近くの小学校の校門付近にいた警備員が射殺された事件では、殺人などの罪に問われた元自衛官の島津慧大被告(24)が、1審で無期懲役の判決を受けました。

この事件について、殺害された警備員、中村信一さん(当時68)の妻が、当時、警察が適切に注意を呼びかけていれば、殺害されることはなかったなどと主張して、富山県と島津被告に対し、およそ2600万円の賠償を求める訴えを、11日、富山地方裁判所に起こしました。

訴えなどによりますと、警察は、交番を襲撃した被告が、凶器を持ったまま近くにいるおそれがあるのに、現場に向かう警察官に対して周辺の住民などに注意を呼びかけるよう指示せず、到着した警察官も、呼びかけを行っていなかったとしています。

そして、最初の通報から中村さんが射殺されるまで、20分ほどあったとみられ、注意が呼びかけられていれば、殺害されなかったと主張しています。
記者会見した妻は「事件が発生して夫が殺害されるまでに一体、何が行われていたのだろうと疑問をもちました。夫がなぜ殺害されなければならなかったのか、裁判を通じて明らかにしたいと思います」と話しました。

富山県警察本部は「事件で亡くなられた警備員と警察官のご遺族に改めてお悔やみを申し上げます。訴状の内容を確認できていないので、コメントは控えます」としています。