東北新幹線「はやぶさ」にテレワーク専用車両 実証実験へ

東北新幹線の利用回復につなげるため、JR東日本はすべての「はやぶさ」の列車に通話やテレビ会議ができるテレワークの専用車両を設ける実証実験を始めることになり、11日、車内が報道陣に公開されました。

テレワークの専用車両は1号車に設けられ、車内に取り付けられた特殊なスピーカーから音を出すことで、周囲に会話の内容が聞こえにくいようにしています。

さらに一部の列車では車両の走行音など周囲の音を遮断できるヘッドホンや、パソコンの画面を目の前に映し出せるスマートグラスを借りることができるということです。

また11日は、パソコン画面ののぞき見を防ぐためにひじかけに取り付ける開発中の器具も公開されました。

実験は今月14日から来月16日までの平日に行われ、1日上下60本運行されるすべての「はやぶさ」が対象となります。

JRでは利用者を対象にアンケート調査を行い、反応を見たうえで本格的に導入するか検討することにしています。

JR東日本事業創造本部の中村元 副課長は「コロナ終息後も新幹線の利用は元どおりにならないと見ており、テレワークなど新たな需要にあったサービスを開発していきたい」と話しています。