“乳児揺さぶりで死亡” 父親の無罪確定へ 検察 上告せず

生後1か月の長女を揺さぶって死亡させたとして傷害致死の罪に問われ、1審と2審で無罪の判決を言い渡された父親について、検察は上告しないことを明らかにしました。父親の無罪が確定することになります。

無罪が確定するのは、建設業の中馬隼人さん(44)です。

平成29年、東京 町田市の自宅で、当時、生後1か月だった長女の頭を揺さぶるなどして脳に損傷を与え、およそ2か月後に死亡させたとして、傷害致死の罪に問われました。

1審の東京地裁立川支部が無罪を言い渡したのに続いて、2審の東京高等裁判所も先月、「硬膜下血腫と眼底出血、それに脳浮腫の『乳幼児揺さぶられ症候群』の3つの症状があっただけでは、暴行があったとは認められない」と指摘し、無罪を言い渡しました。

これについて東京高等検察庁の久木元伸次席検事は「判決内容を十分に検討したが、適法な上告理由を見いだせなかった」として、上告しないことを明らかにしました。これにより、中馬さんの無罪が確定することになります。

乳幼児揺さぶられ症候群の症状があることから、虐待事件として起訴された裁判では、全国で無罪判決が相次いでいます。