東京都 新型コロナ 8人死亡 435人感染確認 29日連続前週下回る

東京都内では11日、新たに435人の感染が確認され、11日までの7日間の平均は386.4人となりました。
7日間平均が400人を下回るのは2日連続ですが、都の担当者は「先週に比べれば減少幅は小さくなっている。特に週末は不要不急の外出自粛をお願いしたい」と呼びかけています。

東京都は11日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて435人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の金曜日より37人少なくなり、前の週の同じ曜日を下回るのは29日連続です。

また、11日までの7日間平均は、前の週の84.9%に当たる386.4人となりました。

400人を下回るのは2日連続です。

ただ、都の担当者は「きょうの感染の確認数は、先週の金曜日の時点からほぼ横ばいだ。長期的な傾向を見るにはもう少し時間が必要だが、先週に比べれば減少幅が小さくなっている」と話しています。

そのうえで「特に週末は不要不急の外出自粛をお願いしたい。感染する人の数が激減していない状況を踏まえて自身と家族の命を守ってほしい」と呼びかけました。

11日の435人の年代別は
▽10歳未満が8人
▽10代が28人
▽20代が167人
▽30代が79人
▽40代が71人
▽50代が39人
▽60代が24人
▽70代が10人
▽80代が7人
▽90代が2人です。

435人のうち、およそ68%に当たる294人は、これまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている141人の濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が79人と最も多く、次いで「職場内」が26人、「会食」が7人、「施設内」が5人などとなっています。

海外への渡航歴のある人はいませんでした。

これで都内で感染が確認されたのは16万5598人になりました。

また、都が参考として発表した10日の検査件数は6809件で、10日までの3日間の平均は7609.3件でした。

11日時点で入院している人は10日より41人減って1522人で、「現在確保している病床に占める割合」は27.2%です。

一方、都の基準で集計した11日時点の重症の患者は10日より4人減って51人で、重症患者用の病床の13.7%を使用しています。

また、都は、感染が確認された70代から90代の男女合わせて8人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、80代の女性1人と90代の女性2人の合わせて3人は、クラスターが発生した病院での院内感染だったということです。

また、別の90代の女性は「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたということで、このウイルスに感染して亡くなった人は、都内で60人になりました。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2142人になりました。

小池知事「感染者数は高い値 リバウンド阻止を」

東京都の小池知事は11日の記者会見で、今月20日までで緊急事態宣言が解除された場合のその後の対応について問われたのに対し「感染者数の7日間平均はようやく400人を切って300人台に入ったが、徐々に下がっていて依然高い値だ。人の流れの増加傾向や変異ウイルスの影響を踏まえると感染の再拡大が危惧される。まずはリバウンドを何としても阻止していかなければならない」と述べました。

そして「感染状況と医療提供体制を見極めながら、専門家の意見を踏まえて感染拡大の防止にさらに努めていく」と述べました。

また、記者団が「緊急事態宣言が解除された場合、飲食店での酒の提供はどのようにあるべきと考えているか」と質問したのに対し、小池知事は「解除された場合という話はまだあとにしていただきたい。今はいかにしてリバウンドを抑えるかという話をしている。最善の方法をとっていきたい」と述べ、明言を避けました。