震災10年3か月 社員2人犠牲の運送会社 防災への誓い 宮城 石巻

東日本大震災の発生から11日で10年3か月です。社員2人が犠牲になった宮城県石巻市の運送会社では同僚たちが祈りをささげ、防災への誓いを新たにしました。

主に鮮魚を扱う石巻市の運送会社では、10年前の津波で40代と50代の社員2人が命を落とし、会社の事務所やおよそ50台のトラックなども大きな被害を受けました。

月命日の11日の朝礼では、参加した全員が黙とうし、犠牲になった2人に祈りをささげました。そして会社の幹部が「災害は忘れたころにやってきますが、命を何よりも最優先に行動を取ってください」などと呼びかけ、防災への誓いを新たにしました。

この会社では震災後に新たに建てた社屋に被災当時の写真などを展示するスペースを設けていて、無料で一般に開放しています。また、屋上にヘリポートを設け、200人分の水や食料などを備蓄するなど、災害への備えも進めています。

運送会社「宮城エキスプレス」の宇都宮博行社長(72)は「家族を亡くした社員もいて、何年たってもあの震災を忘れることはできません。地域と社員を守るため、防災意識をしっかり持ち続けたいと思います」と話していました。