アメリカと台湾 貿易投資枠組み協議を再開へ 中国は反発か

アメリカと台湾の通商問題担当による閣僚級のオンライン協議が行われ、中断されている貿易、投資の枠組み協定の協議を近く再開させることで一致しました。

「1つの中国」の原則を掲げる中国の反発が予想されます。

アメリカで貿易問題を担当するキャサリン・タイ通商代表と、台湾当局で通商交渉を担当するトウ振中政務委員が10日、オンラインで会談を行いました。

双方の発表によりますと、会談で両者は、2016年10月を最後に中断されている貿易、投資の枠組みをめぐる協定についての協議を数週間以内に再開させることで一致したということです。

アメリカ通商代表部は、会談でタイ代表が、両者の投資、貿易関係の重要性を強調したうえで共通する課題について協力して対処していく考えを伝えたとしています。

また台湾当局によりますと、会談でトウ氏は「台湾は世界のサプライチェーンの重要な一部でありアメリカにとって信頼できるパートナーでもある」と述べたということです。

アメリカは最大の競合国と位置づける中国に対抗し、同盟国、地域と連携し、先端技術などの供給網、いわゆるサプライチェーンの強化を進めるとともに、中国が台湾への軍事的圧力を強めるなか台湾との関係を深めています。

今回、アメリカが台湾との関係をさらに強めることで「1つの中国」の原則を掲げる中国の反発が予想されます。

(※トウは「登」に右が「おおざと」)

中国は反発

アメリカと台湾が、中断されている貿易、投資の枠組み協定の協議を近く再開させることで一致したことについて、中国外務省の汪文斌報道官は11日の記者会見で「われわれは、いかなる形であってもアメリカと台湾の公的な往来には一貫して断固反対している。アメリカには、『1つの中国』の原則を守り、公的な往来をやめ、台湾独立勢力に誤ったメッセージを送らないよう求める」と述べました。