近畿大学 21日から学生接種へ 接種は医学部や病院から医師派遣

近畿大学では接種を担う医師や看護師を医学部や付属病院から派遣を受けて、今月21日から学生への接種を始める計画です。

大学では接種の開始を前に準備を急いでいます。

会場は東大阪市にあるキャンパス内の体育館に設け、接種の規模は1日最大3000人で、夏休みに入る前のことし8月までに学生や教職員などおよそ2万8000人への接種を終える計画です。

学生への接種では優先順位を設けず、一斉に予約を受け付けることを検討していて、会場運営は民間業者と連携して行うことにしています。

今、大学側が頭を悩ませているのは会場の密対策です。

1日に最大で3000人が訪れることから、受け付け方法のほか動線の確保などレイアウトについて検討を進めています。

大学では現在、多くの授業がリモートで行われていて、学生への接種を進めることで対面授業の再開を目指したいとしています。

1年生の男子学生は「私たちに回す量のワクチンがあるならば、もっと高齢者に優先したほうがいいと思いますが、打てるならば早く打って、対面での授業をしたいです」と話していました。

また、2年生の女子学生は「ワクチンの副反応のことを考慮して授業やテストの日程を考えてほしいと思います」と話していました。

近畿大学総務課の吉原守課長は「勉学だけでなく、スポーツ活動や学生どうしの交流に大きな制約がある状況なので、一刻も早く接種を完了させて制約のない環境を目指したい」と話していました。