新型コロナ 18都道府県の感染状況 5指標7項目(9日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、6月9日時点で、緊急事態宣言が出されている10の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて18都道府県では、北海道のほか、東海から西の自治体で、最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療のひっ迫 病床使用率

「医療のひっ迫具合」の「病床使用率」は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▼北海道で52%、
▼群馬県で25%、
▼東京都で26%、
▼埼玉県で29%、
▼千葉県で25%、
▼神奈川県で29%、
▼石川県で29%、
▼愛知県で58%、
▼三重県で29%、
▼岐阜県で43%、
▼大阪府で37%、
▼兵庫県で39%、
▼京都府で39%、
▼岡山県で32%、
▼広島県で43%、
▼福岡県で55%、
▼熊本県で30%、
▼沖縄県で95%です。

医療のひっ迫 入院率

「入院率」は、ステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▼北海道で20%、
▼群馬県は適用外、
▼東京都で43%、
▼埼玉県は適用外、
▼千葉県は適用外、
▼神奈川県は適用外、
▼石川県で67%、
▼愛知県は適用外、
▼三重県で51%、
▼岐阜県で71%、
▼大阪府で15%、
▼兵庫県で49%、
▼京都府で41%、
▼岡山県で61%、
▼広島県で44%、
▼福岡県は適用外、
▼熊本県で71%、
▼沖縄県で27%です。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。
新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに、入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。
▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。
▼新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。
こうした自治体についてはステージの判断は行われません。

医療のひっ迫 重症者の病床使用率

「重症者の病床使用率」は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▼北海道で25%、
▼群馬県で16%、
▼東京都で35%、
▼埼玉県で24%、
▼千葉県で21%、
▼神奈川県で28%、
▼石川県で13%、
▼愛知県で63%、
▼三重県で16%、
▼岐阜県で36%、
▼大阪府で34%、
▼兵庫県で49%、
▼京都府で22%、
▼岡山県で10%、
▼広島県で34%、
▼福岡県で29%、
▼熊本県で25%、
▼沖縄県で73%でした。

療養者数

「療養者数」は、人口10万人当たり、ステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼北海道で97人、
▼群馬県で10人、※「9.9人」を四捨五入。
▼東京都で27人、
▼埼玉県で17人、
▼千葉県で15人、
▼神奈川県で20人、※「19.8人」を四捨五入。
▼石川県で16人、
▼愛知県で44人、
▼三重県で14人、
▼岐阜県で24人、
▼大阪府で73人、
▼兵庫県で17人、
▼京都府で18人、
▼岡山県で14人、
▼広島県で24人、
▼福岡県で41人、
▼熊本県で15人、
▼沖縄県で171人でした。

PCR検査などの陽性率

最近1週間の「PCR検査などの陽性率」です。ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼北海道で5.2%、
▼群馬県で2.4%、
▼東京都で4.3%、
▼埼玉県で2.6%、
▼千葉県で4.5%、
▼神奈川県で6.0%、
▼石川県で0.7%、
▼愛知県で7.5%、
▼三重県で3.7%、
▼岐阜県で3.4%、
▼大阪府で1.7%、
▼兵庫県で3.9%、
▼京都府で4.3%、
▼岡山県で2.7%、
▼広島県で2.1%、
▼福岡県で2.5%、
▼熊本県で1.6%、
▼沖縄県で8.7%となっています。

人口10万人当たり 直近1週間の新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の「新規感染者」は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼北海道で27人、
▼群馬県で5人、
▼東京都で20人、
▼埼玉県で9人、
▼千葉県で11人、
▼神奈川県で16人、
▼石川県で6人、
▼愛知県で19人、
▼三重県で7人、
▼岐阜県で12人、
▼大阪府で13人、
▼兵庫県で8人、
▼京都府で12人、
▼岡山県で6人、
▼広島県で10人、
▼福岡県で10人、
▼熊本県で5人、
▼沖縄県で94人となっています。

感染経路が不明な人の割合

「感染経路が不明な人の割合」です。目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼北海道で31%、
▼群馬県で22%、
▼東京都で62%、
▼埼玉県で49%、
▼千葉県で55%、
▼神奈川県で54%、
▼石川県で28%、
▼愛知県で45%、
▼三重県で29%、
▼岐阜県で29%、
▼大阪府で59%、
▼兵庫県で48%、
▼京都府で39%、
▼岡山県で45%、
▼広島県で32%、
▼福岡県で50%、※「49.5%」を四捨五入。
▼熊本県で42%、
▼沖縄県で49%でした。