なでしこジャパン 強化試合でウクライナに8対0で快勝

サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は、広島市でウクライナと強化試合を行い、代表戦初出場の塩越柚歩選手が2点をあげるなど、8対0で快勝しました。

世界ランキング11位の日本は、今月中旬に東京オリンピックの最終メンバー発表を控えていて、選手選考とチーム力強化のため、10日は広島市のエディオンスタジアム広島で、世界31位のウクライナと対戦しました。

長くキャプテンを務める熊谷紗希選手や、エースの岩渕真奈選手のほか、代表戦初出場となるミッドフィルダーの塩越柚歩選手などが先発しました。

日本は前半5分に、左サイドの岩渕選手からのクロスボールを、塩越選手が右足で合わせて、代表デビュー戦で初ゴールをあげました。

このあと岩渕選手のゴールで追加点をあげると、38分にはコーナーキックからのボールをセンターバックの宝田沙織選手がボレーシュートで決めて、こちらも代表戦初ゴールをあげました。

その3分後には塩越選手がこの試合2点目をあげ、前半だけで4点をリードして折り返しました。

日本は後半も主導権を握り続け、岩渕選手が2点目をあげるなど4点を追加し、日本はウクライナに8対0で快勝しました。

日本は今月13日にも世界28位のメキシコと対戦する予定で、その後、16日まで強化合宿に臨んだあと、東京オリンピックのメンバーが発表される予定です。

最終メンバー入りへ新戦力が台頭

高倉監督がこの試合で注目していたのが「新戦力」の選手たちです。

東京オリンピックで戦うにふさわしい実力を持っているか、この試合でも厳しく吟味しました。

その新戦力として10日の先発メンバーには、代表戦初出場となった塩越柚歩選手、3試合目の北村菜々美選手、6試合目の宝田沙織選手などが起用されました。

特に塩越選手について試合前に高倉監督は「国内リーグではミドルシュートや中盤の関わり方など非常にいいものを見せているが国際試合で通用するのか」と話していて、塩越選手にとってはデビュー戦ながら重要な1戦となりました。

塩越選手は23歳。ドリブルやパスなどで高い技術を誇り、中盤ならどこのポジションでもこなすことのできる選手で10日は攻撃的な右サイドのポジションで起用されました。

そして前半5分にはクロスボールに正確に合わせて先制ゴールをあげ、41分にも相手のマークにあいながらシュートを押し込んで2得点とアピールしました。

試合後には「試されていると思った。チャレンジャーの立場でしっかり結果を残せたことはプラスだ。今回の結果は自信につながる。さらにオリンピックへの思いは強くなった」と話し、厳しいプレッシャーにさらされた中で出した結果に手応えを感じているようでした。

このほかにも、センターバックの宝田選手が日本が課題としているセットプレーから得点したり、左サイドバックの北村選手が持ち味のスピードを生かしてサイドから相手の守備を崩すなど多くの新戦力が結果を残しました。

試合は日本が8対0で勝っていて実力差のある相手との一戦であったことは否めませんが、代表争いはまた1つ激しくなったと言えそうです。

代表戦初出場 塩越「自分のやることをしっかり出しきる」

代表デビュー戦となった10日の試合で2ゴールを決めた塩越選手は「最初の得点は岩渕選手からよいクロスボールが来たので、きれいに入ってくれてよかった。オリンピックに向けて、今後も試合にしっかり絡んでいきたい。先発でも途中出場でも自分のやることをしっかり出しきって、悔いのないようにしたい」と話していました。

2ゴールの岩渕「五輪に向け もう1段階レベルアップ」

2ゴールを決めた岩渕選手は「どちらのゴールも合わせるだけだったが、決められてよかった。東京オリンピックに向けてはもう1段階レベルアップしないといけないと思うので、全員で高い意識を持って細かい部分を詰めていきたい」と話していました。

熊谷「立ち上がりの入り方や球際の戦いはもっとよく」

日本代表のディフェンダー、熊谷選手は「たくさん得点して勝利できたことは本当によかったが、立ち上がりの入り方や球際の戦いの部分はもっともっとよくしないと、東京オリンピックでは勝てないと思う。今後の強化試合ではオリンピックをしっかり意識して、できなかったことを修正していきたい」と話していました。

高倉監督 五輪メンバー選考「心を鬼にして」

女子日本代表の高倉麻子監督は「ヨーロッパ独特の体の強さで、守備の部分で抜かれてしまうシーンがあったが、早い段階で修正できたことが勝利につながった」と振り返りました。

そのうえで、東京オリンピックへのメンバー選考については「本当にみんなが自分の持っているものを精いっぱい出し、積極的にチャレンジをしてくれている。全員がすばらしい選手だが、勝ち進んでいくために、心を鬼にして選考していきたい」と話していました。