東京 コロナ 6人死亡 439人感染 7日間平均4月以来400人下回る

東京都内では10日、新たに439人の感染が確認され、10日までの7日間の平均は391.7人となりました。7日間平均が400人を下回るのはおよそ2か月前のことし4月6日以来です。

ただ、都の担当者は「十分に感染が下がり切ったとは言えない。外出すれば感染させるリスクも高まるので引き続き不要不急の外出は控えてほしい」と呼びかけています。

東京都は10日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて439人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の木曜日より69人減り、前の週の同じ曜日を下回るのは28日連続です。

また、10日までの7日間平均は前の週の82.4%にあたる391.7人となり、およそ2か月前のことし4月6日以来、400人を下回りました。

都の担当者は「確実に減少しているが十分に感染が下がり切ったとは言えない。4週連続で繁華街での人の流れは増加していてリバウンドの可能性がある。外出すれば人に感染させるリスクも高まることになるので、引き続き不要不急の外出の自粛をお願いしたい」と呼びかけています。

10日の439人の年代別は、
▼10歳未満が11人
▼10代が27人
▼20代が141
▼30代が84人
▼40代が77人
▼50代が65人
▼60代が18人
▼70代が11人
▼80代が4人
▼90代が1人です。

439人のうち、およそ62%にあたる271人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている168人の濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が90人と最も多く
▽「職場内」が31人
▽「会食」が19人
▽「施設内」が6人などとなっています。

海外への渡航歴のある人はいませんでした。

これで都内で感染が確認されたのは16万5163人になりました。

また、都が参考として発表した9日の検査件数は6256件で、9日までの3日間の平均は8366.3件でした。

10日時点で入院している人は9日より63人減って1563人で「現在確保している病床に占める割合」は27.9%です。

一方、都の基準で集計した10日時点の重症の患者は9日より2人減って55人で、重症患者用の病床の14.7%を使用しています。

また、都は、感染が確認された50代から80代までの男女合わせて6人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、80代の男性は「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたということで、このウイルスに感染して亡くなった人は、都内で59人になりました。

また、50代の男性は、亡くなる10日前に一度、退院していましたが、その後、自宅で死亡しているのが見つかり検査で再び陽性が確認されたということです。

都の担当者は「一度、感染した人でも再び感染したり症状が出たりすることがある。感染したことがある人も、引き続き感染防止対策をとっていただきたい」と話していました。

これで、都内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は2134人になりました。