熱中症対策 お年寄り宅訪問しエアコンの状況確認 東京 文京区

各地で気温が30度以上の真夏日となる中、東京 文京区では、お年寄りの見守り活動を行う担当者が、こまめな水分補給を呼びかけるとともに、エアコンの状況を確認して、熱中症の予防を進めています。

この見守り活動は、75歳以上の1人暮らしのお年寄りを対象に、文京区が年間を通じて行っていて、気温が上がった今月からは熱中症予防の呼びかけを強化しています。

10日は、担当者が85歳の男性のアパートを訪れ、体調を確認したあと、こまめに水分を補給することや冷房を使うことを呼びかけました。

この男性は、ことしに入ってから一度もエアコンを使っていないということで、担当者はリモコンで冷房をつけ、故障していないか確認していました。

見守り活動をした高齢者あんしん相談センター駒込分室の笠原美和さんは「お年寄りの中には、エアコンが壊れていることに気付かない人がいるほか、暖房にしていたり設定温度が高かったりする人も多い。訪問の中で冷房の適切な利用を呼びかけたい」と話していました。

高齢になると暑さを感じにくくなり、基礎代謝も落ちます。

若い人よりも寒がりになるため、体感に頼ると「まだ暑くない」と対策が遅れます。

家族や周囲の人が、28度に下がるまでエアコンを入れ続けることや、時間を決めて水分補給することなど、基準を設けて声をかけることが重要です。

エアコン故障は命に関わるおそれも 早めに試運転を

熱中症対策で重要なエアコンの故障は、命に関わるおそれもあります。暑くなって使い始めてから故障に気付くというケースも多く、早めに試運転を行うことが必要です。

東京都監察医務院によりますと、去年の夏、東京23区の屋内で熱中症で亡くなった人は187人で、このうち1割に当たる22人はエアコンが故障していたということです。

また、大手空調メーカーの「ダイキン工業」が去年、エアコンの故障を経験した165人に不具合に気付いたタイミングをたずねたところ、およそ7割の人が「夏になって冷房を使い始めてから」と回答しました。

メーカー各社でつくる家電製品協会によりますと、例年7月はエアコンの修理や設置工事が最も混み合う時期で、場合によっては対応できるまでに数週間かかるケースもあるということです。

このため、できるだけ早く試運転をして、エアコンが故障していないか確かめ、不具合があれば修理を依頼するなど、熱中症に備えることが必要です。

家電製品協会などは、試運転の際、冷房の最も低い温度で10分運転し冷風が出るか確かめたうえで、さらに30分水漏れや異臭がなく、正常に運転が続くか確認してほしいと呼びかけています。

詳細な点検方法はそれぞれのメーカーがホームページで公開しています。