都心のオフィス空室率5.9% 15か月連続上昇 テレワーク普及で

東京都心でオフィスの空室率の上昇が続いています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの普及で、企業がオフィスを集約する動きが相次いでいるためで、先月の空室率は5.9%と15か月連続で上昇しました。

オフィス仲介大手の「三鬼商事」は、毎月、1フロアの面積が100坪以上あるオフィスビルの空室率や賃料などを調査しています。

それによりますと、千代田区や港区など東京都心の5つの区にあるオフィスビルの先月の空室率は、平均で前の月より0.25ポイント上昇して5.9%でした。

これは新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの普及で、企業の間でオフィスを集約する動きが相次いでいるためで、空室率は15か月連続の上昇となります。

オフィスの需要が減少傾向にあることから、1年以内にしゅんこうした新築ビルの空室率も上昇が続いていて、先月は8.97%の高い水準になっています。

内訳をみますと、港区が7.55%、新宿区が6.47%、渋谷区が6.02%、中央区が5.02%、千代田区が4.42%と、すべての地区で前の月より上昇しました。

また、1坪当たりの平均賃料も2万1249円と、10か月連続で前の月を下回りました。