大阪府 重症患者用500床 軽症・中等症用3000床の病床 確保目標

大阪府は、新型コロナウイルスの対策協議会を開き、今回の第4波で浮き彫りになった課題を踏まえ、重症と中等症の患者の治療を一体的に行う医療機関を確保するとともに、非常事態に備え、重症患者用で500床、軽症・中等症用で3000床の病床を確保する目標を決めました。

大阪府の対策協議会には医療の専門家などが出席し、吉村知事は「今後来る可能性が非常に高い第5波に対する医療体制の強化策を皆さんとしっかり作り上げていきたい」と述べました。

また、今回の第4波で浮き彫りになった課題として、重症化のリスクが高い中等症の患者が多く出た一方で、中等症と重症の患者の治療を一体的に行う医療機関が少なく、円滑な入院の調整が行えなかったことが示されました。

そして、会議では、重症と中等症の治療を一体的に行う医療機関を、新たに「中等症・重症一体型病院」に指定したうえで、こうした病院への協力金を創設することを決めました。

また、患者の転院の調整などを行う「転退院サポートセンター」を新たに設置することも決めました。

さらに、現在の病床確保計画を見直し、重症患者用で、今より130床ほど多い350床、軽症・中等症用で今より550床多い2350床に上積みしたうえで、感染の非常事態に備え、重症用で500床、軽症・中等症用で3000床の病床を確保する目標を決めました。