埼玉 川越の医療機関でワクチン60回分廃棄 冷蔵庫の電源抜け

新型コロナウイルスのワクチン接種を行っている埼玉県川越市の医療機関で、冷蔵庫の電源プラグが抜けて中の温度が上昇し、保管していた60回分のワクチンが廃棄されていたことが分かりました。

川越市によりますと8日の朝、市内の医療機関で、医療従事者が新型コロナウイルスのワクチンが保管されている冷蔵庫を開けたところ、中が冷えていないことに気付きました。

冷蔵庫の温度計を見たところ、20度ほどに上昇していたということです。

冷蔵庫にはファイザー社製のワクチン60回分が入っていましたが、保存の適正温度とされる2度から8度を大きく超えていたため、すべて廃棄したということです。

冷蔵庫を調べたところ、電源プラグが抜けていたということで、7日の午後6時半の時点で異常がなかったことは確認できているものの、最後に誰が何時に帰ったかなどについて、市は把握できていないとしています。

市はこの医療機関に対し、ワクチンを適正に保存するよう指導したほか、市内のほかの医療機関に対しても注意を呼びかけることにしています。