“養子の少女に性的暴行” 審理やり直しで懲役7年に 福岡地裁

同居していた14歳の養子の少女に性的な暴行をした罪に問われ、1審の無罪判決を2審で取り消された被告の裁判で、審理をやり直した福岡地方裁判所は「監護者としての影響力を利用した、身勝手で卑劣な犯行だ」として懲役7年の判決を言い渡しました。

福岡県に住む39歳の男の被告は3年前、同居していた当時14歳の養子の少女に保護者の立場で性的な暴行をした罪に問われ、1審は「被害者の証言には信用性があるといえない」などとして、無罪を言い渡しました。

しかし2審は「未成年の被害者への配慮に欠け、審理が不足している」として無罪判決を取り消して審理のやり直しを命じ、最高裁判所も被告側の上告を退けたため、福岡地方裁判所が審理をやり直していました。

9日の判決で福岡地方裁判所の柴田寿宏 裁判長は、被害者の証言について「内容には迫真性があり、虚偽であると疑わせる事情は見いだせない」と指摘しました。

そのうえで「被害者の身体の状況からは、繰り返し性的暴行を受けたと考えるのが最も合理的で、同居する被告には犯行の機会が十分にあった。監護者としての影響力を利用した、身勝手で卑劣な犯行で、被害者が受けた精神的苦痛は大きく、心身の発達への悪影響も深刻に懸念される」として懲役7年を言い渡しました。

被告の弁護士によりますと、被告側は判決を不服として控訴したということです。

性暴力をめぐっては、全国の裁判所で無罪判決が相次いだことなどから、根絶を訴える活動が広がりました。