3週間続いた栃木 足利の山火事 水圧弱く一部消火栓使用できず

ことし2月から3月にかけて、3週間にわたって燃え続けた栃木県足利市の山火事で、設置されていた消火栓のうち少なくとも2か所が、使用できなかったことが分かりました。比較的、標高の高い場所にあるため、水圧が弱く、大量の水を使用すると、家庭などへの水の供給に影響が出るおそれがあったためだということです。

ことし2月に発生した足利市の山火事は、最大で305世帯に避難勧告が出されたものの、住宅や人的な被害はなく、167ヘクタールを焼いておよそ3週間後に鎮火しました。

当時、消火活動のための水の確保が課題となり、周辺に設置された消火栓が数多く使われましたが、少なくとも2か所が、使用できなかったことが足利市消防本部への取材で分かりました。

これらは比較的、標高の高い場所にあるため水圧が弱く、大量の水を使用した場合に、周辺の住宅に水を供給できなくなるおそれがあると分かったためだということです。

その後、消防本部が、市と調査を行ったところ、同様の理由で大規模な火災に使用できない可能性がある消火栓がほかにも市内に28か所あることが分かりました。

これについて、足利市消防本部の阿部正敏消防長は「消火栓が使用できない場合は、大型水槽車を配備するなど複数の水利の確保に努め、状況に応じた消火活動を展開していきたい」と話しています。