京都 伊根町 中学生の集団接種 抗議殺到で変更へ 被害届も検討

12歳以上への新型コロナウイルスのワクチン接種を始めたことに抗議が殺到した京都府伊根町は、混乱を避けるため、調整していた中学校での集団接種をやめて個別接種に切り替える方針を明らかにしました。

町への抗議で職員を脅迫するような内容があったとして、警察への被害届の提出も検討しているということです。

伊根町は、今月6日から12歳以上の児童や生徒への新型コロナのワクチン接種を始めていて、今月下旬には、町内唯一の中学校で、生徒への集団接種を行う方向で調整を進めていました。

しかし、子どもへの接種に反対する抗議の電話やメールなどが7日から8日までにおよそ200件寄せられていて、町は混乱を避けるために、中学校での集団接種をやめて、個別接種に切り替える方針を明らかにしました。

個別接種の予約方法や開始時期は、これから検討することにしていますが、町は接種が任意であることを、より理解してもらうための対応だとしています。

伊根町は「生徒や保護者に対して、医師の協力を得てメリット・デメリットを十分に説明し、希望者については速やかに接種を進めていきたい」と話しています。

一方、子どもの接種に関する町への抗議で「人殺し」「殺すぞ」などと職員を脅迫するような内容があったことについては、警察への被害届の提出も検討しているということです。