インドで確認の変異ウイルス「デルタ」 74の国と地域で WHO

WHO=世界保健機関は、インドで最初に確認された変異した新型コロナウイルス「デルタ」の報告があったのは、今月8日時点で74の国や地域に上るとする報告書をまとめました。

WHOは先月31日、特定の国への差別的な扱いを防ぐため、主な変異ウイルスについて、ギリシャ文字による呼称を使うよう各国の政府などに奨励しました。

それによりますと、イギリスで最初に確認された変異ウイルスは「アルファ」、南アフリカで確認されたものは「ベータ」、ブラジルで確認されたものは「ガンマ」、インドで確認されたものは「デルタ」となっています。

WHOの報告書によりますと、このうち変異ウイルス「デルタ」の報告があった国や地域は、8日の時点で74と、前の週に比べて12増えました。

また「アルファ」の報告があった国や地域は前の週から1増えて161、「ベータ」の報告があったのは、前の週から2増えて115となっています。

「ガンマ」の報告があった国や地域は前の週と変わらず64でした。

WHOは、世界全体では感染の確認と死者の数は減少傾向が続いている一方で、アジアやアフリカなどで感染者数などが増えた国も多いと指摘しています。

そのうえで、変異ウイルスの拡大を抑えこむためにも、社会全体での感染対策が引き続き最重要だとしています。