接客は人の分身“アバター”で 東京のホテルで実証実験へ

パナソニックは、新型コロナで業績が厳しいホテル業を支援しようと、フロント担当の代わりにモニターに人の分身「アバター」が現れ、接客するシステムの実証実験に乗り出すことになりました。ホテルの運営コスト削減につなげるねらいです。

これはパナソニックと東京に本社のあるホテル事業のコンサルティング会社「SQUEEZE」が記者会見して発表したものです。

実証実験は東京 大田区にあるホテルで行います。

このシステムではホテルのフロント担当を、モニターにいるアバターが代わりに務めます。

アバターは、コンピューターではなく離れた場所から人が操作、対応する仕組みです。

アバターを使えばテレビ電話に比べてデータの通信量が少なくなり、会話の遅れが生じにくい利点があるということです。

宿泊客はアバターからルームキーの代わりとなる暗証番号を伝えられるため、鍵の受け渡しは必要ありません。
パナソニックとコンサルティング会社では将来、海外にフロント担当を集約することで、コロナ禍で苦境にたつホテル業の運営コスト削減につなげるねらいです。

パナソニックシステムデザインの東淳日システムデザイン部長は「このシステムでホテルの省力化・省人化を実現していきたい」と話していました。