新型コロナ 18都道府県の感染状況 5指標7項目(7日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」、「入院率」、「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと今月7日時点で、緊急事態宣言が出されている10の都道府県と、「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて18都道府県では、北海道のほか、東海から西の自治体で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず「医療のひっ迫具合」です。病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で51%、
▽群馬県で30%、
▽東京都で31%、
▽埼玉県で31%、
▽千葉県で24%、
▽神奈川県で31%、
▽石川県で32%、
▽愛知県で62%、
▽三重県で30%、
▽岐阜県で51%、
▽大阪府で44%、
▽兵庫県で44%、
▽京都府で41%、
▽岡山県で38%、
▽広島県で51%、
▽福岡県で60%、
▽熊本県で38%、
▽沖縄県で100%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

「入院率」はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で18%、
▽群馬県で63%、
▽東京都で44%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽石川県で62%、
▽愛知県は適用外、
▽三重県で43%、
▽岐阜県で70%、
▽大阪府で17%、
▽兵庫県で46%、
▽京都府で29%、
▽岡山県で58%、
▽広島県で40%、
▽福岡県は適用外、
▽熊本県で70%、
▽沖縄県で25%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

「重症者の病床使用率」はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で29%、
▽群馬県で17%、
▽東京都で42%、
▽埼玉県で26%、
▽千葉県で21%、
▽神奈川県で34%、
▽石川県で21%、
▽愛知県で57%、
▽三重県で18%、
▽岐阜県で37%、
▽大阪府で36%、
▽兵庫県で56%、
▽京都府で28%、
▽岡山県で17%、
▽広島県で34%、
▽福岡県で35%、
▽熊本県で29%、
▽沖縄県で68%でした。

2 療養者数

続いて「療養者数」は人口10万人当たり、ステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で109人、
▽群馬県で11人、
▽東京都で28人、
▽埼玉県で16人、
▽千葉県で15人、
▽神奈川県で21人、
▽石川県で※20人、 ※「19.8人」を四捨五入した数字。
▽愛知県で50人、
▽三重県で17人、
▽岐阜県で29人、
▽大阪府で78人、
▽兵庫県で20人、
▽京都府で28人、
▽岡山県で17人、
▽広島県で33人、
▽福岡県で55人、
▽熊本県で18人、
▽沖縄県で177人でした。

3 検査陽性率

最近1週間の「PCR検査などの陽性率」です。ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で5.7%、
▽群馬県で2.8%、
▽東京都で4.5%、
▽埼玉県で3.2%、
▽千葉県で4.1%、
▽神奈川県で6.3%、
▽石川県で1.0%、
▽愛知県で7.8%、
▽三重県で3.7%、
▽岐阜県で5.1%、
▽大阪府で1.7%、
▽兵庫県で4.1%、
▽京都府で4.5%、
▽岡山県で2.9%、
▽広島県で0.9%、
▽福岡県で2.8%、
▽熊本県で2.0%、
▽沖縄県で8.1%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の「新規感染者」はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で32人、
▽群馬県で6人、
▽東京都で21人、
▽埼玉県で10人、
▽千葉県で11人、
▽神奈川県で16人、
▽石川県で8人、
▽愛知県で22人、
▽三重県で8人、
▽岐阜県で17人、
▽大阪府で14人、
▽兵庫県で10人、
▽京都府で11人、
▽岡山県で8人、
▽広島県で13人、
▽福岡県で11人、
▽熊本県で6人、
▽沖縄県で107人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に「感染経路が不明な人の割合」です。目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で30%、
▽群馬県で24%、
▽東京都で61%、
▽埼玉県で50%、
▽千葉県で59%、
▽神奈川県で54%、
▽石川県で25%、
▽愛知県で43%、
▽三重県で33%、
▽岐阜県で27%、
▽大阪府で59%、
▽兵庫県で52%、
▽京都府で37%、
▽岡山県で39%、
▽広島県で37%、
▽福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▽熊本県で42%、
▽沖縄県で49%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに、入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち、入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。