米CDC 日本への渡航情報 最も厳しいレベルから1段階引き下げ

アメリカ国務省は日本に関する渡航情報を4段階で最も厳しい「渡航中止の勧告」から1段階引き下げ「渡航の再検討を求める」に更新しました。
アメリカCDC=疾病対策センターが日本の感染状況を1段階引き下げたことを反映した結果だとしています。

アメリカ国務省は8日、国民向けに出している各国への渡航の安全度を示した情報を更新し、日本に関して、4段階で最も厳しい「渡航中止の勧告」から1段階引き下げ「渡航の再検討を求める」としました。

CDCが7日に日本に関する情報を更新し、新型コロナウイルスの感染状況を4段階で最も厳しい「非常に高い」から1段階引き下げ「高い」と判断したことを反映した結果だとしています。

CDCは日本への渡航に際し、事前にワクチンの接種を終えることを求めるとともに「ワクチンを接種していない旅行者は不要不急の渡航を避けるべきだ」としています。

CDCはWHO=世界保健機関に報告された新型コロナウイルスの感染者数の情報などをもとに各国の感染状況を判断しています。

CDCが先月24日に日本について4段階で最も厳しい「非常に高い」と判断したことを受け、国務省も最も厳しい「渡航中止の勧告」に引き上げていました。

加藤官房長官「五輪に対するアメリカ政府の立場変わらず」

加藤官房長官は午前の記者会見で「日本はこれまでの渡航中止勧告対象国から、再考勧告対象国に変更になったと承知している。アメリカ政府の東京オリンピック・パラリンピックに対する考え方について『開催を実現するとの日本政府の決意を支持する』という立場に何ら変わりはないものと承知している」と述べました。