IOC 五輪不参加表明の北朝鮮の出場枠を再配分へ

IOC=国際オリンピック委員会は東京オリンピックの不参加を表明している北朝鮮について参加の見通しはないとしてこれまでに北朝鮮が獲得した各競技の出場枠を再配分することを決めました。

IOCは8日、オンラインで理事会を開いて東京オリンピックに参加する難民選手団や不参加を表明している北朝鮮の扱いなどについて話しあい、会合のあとマーク・アダムス広報責任者が会見を行いました。

この中で北朝鮮について国内のオリンピック委員会の総会で東京大会の不参加を決めたあとも参加を求めて交渉を続けてきたことを明らかにしました。

しかし、大会まで50日を切るなかこれ以上、待つことは出来ないとしてここまでに北朝鮮が獲得していた出場枠を国際競技団体を通じて再配分することを決定したと発表しました。

アダムス広報責任者は「この決定は出場枠で次点につける選手の権利を尊重した結果だ」と述べました。

このほか会見には東京大会の難民選手団に選ばれたシリア出身のユスラ・マルディニ選手とアフガニスタン出身のアブドゥッラー・セディチ選手の2人もオンラインで参加しました。

セディチ選手は東京大会への出場について「とても興奮していますしまだ信じられませんが、自分のベストを尽くして大会にのぞみ世界の人たちに難民だって夢がかなえられるということを示したい」と意気込みました。

また、リオデジャネイロ大会に続き2大会連続の出場となるマルディニ選手は「去年の時点では大会が本当にことし開催されるとは思えなかったので、準備してくれた日本にとてもとても感謝している」と話していました。

加藤官房長官「再配分の動向や影響を注視」

加藤官房長官は午前の記者会見で「きのうのIOC理事会で、北朝鮮選手が獲得した東京大会の参加枠を、再配分することができることを決定した旨を公表したことは承知しているが、その動向や影響について政府として注視していきたい」と述べました。

そして「いずれにしても世界から多くの選手などが参加され、安心して大会が運営していけるよう、さらに着実に準備を行っていきたい」と述べました。