世界銀行 世界経済全体の成長率を上方修正 回復に格差も

世界銀行は、ことしの世界経済全体の成長率について前回1月の時点より1.5ポイント上方修正してプラス5.6%になると予測しました。

ただ回復が加速しているのは新型コロナウイルスのワクチンが普及する一部の国に偏っていて、回復に格差が生じていると指摘しています。

世界銀行は8日、世界経済の成長率の見通しを発表し、ことし(2021年)については前回1月の時点より1.5ポイント上向きに修正し、プラス5.6%になると予測しました。

深刻な影響を受けた去年のマイナス3.5%からV字回復し、景気後退後の成長率としては過去80年で最も高い水準だとしています。

回復をけん引するのはアメリカと中国でアメリカは前回より3.3ポイント引き上げてプラス6.8%、中国は0.6ポイント引き上げてプラス8.5%としています。

またユーロ圏は0.6ポイント引き上げてプラス4.2%、日本は0.4ポイント引き上げてプラス2.9%としています。

一方、新興国や途上国ではタイが前回より1.8ポイント引き下げてプラス2.2%、アンゴラが0.4ポイント引き下げてプラス0.5%などと予測しました。

世界銀行は回復が加速しているのはワクチンが普及する一部の国に偏っていて、回復に格差が生じていると指摘しています。

マルパス総裁は声明で「パンデミックが途上国の人々に貧困と不平等をもたらしている」として、各国が協調してワクチンを分配するなどの支援策が必要だと呼びかけています。