香港 大規模デモから2年 抗議の意志示す活動続く

香港の一連の大規模な抗議活動のきっかけとなった、100万人を超える市民が参加したデモから9日で2年となります。

その後施行された香港国家安全維持法の影響で、デモや集会はほぼ封じ込められていますが、世論調査では政府に不満を持つ人が6割を超えていて、抗議の意志を示そうという活動は続いています。

香港では、おととし6月9日、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案に反対しようと、主催者発表で103万人の市民が参加したデモ行進が行われ、その後、100万人以上が参加する大規模な抗議活動が続きました。

こうした動きに対し、去年6月末には反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行され、政府に反対する立場の政治家や民主活動家の逮捕、起訴が相次ぎました。

今月4日には、毎年、数万人が参加してきた、天安門事件の犠牲者を追悼する集会の会場が警察に封鎖されるなど、締めつけはますます強まり、かつてSNSを通じて盛んに行われてきた抗議活動の呼びかけはほとんどなくなりました。

ただ、市民の政府への反発は根強く、シンクタンクの「香港民意研究所」が先月下旬に行った世論調査では政府に不満を示す人は63%にのぼっています。

摘発された活動家らに代わり、民主主義や自由を求めて街宣活動を新たに始める若者も出るなど、抗議の意志を示そうという動きは続いています。

学生グループ「あきらめたくない」

香港国家安全維持法の影響で、デモ行進や抗議集会がほぼ封じ込められる中、写真や絵などを通じて一連の抗議活動を振り返ろうという、学生グループによる催しが9日から始まります。

この催しは大規模な抗議活動から2年となるのに合わせて香港の学生グループが企画しました。

グループの代表で大学3年の羅子維さんは「この2年でますます失望が強まって悲観的になりました。それでもまだ頑張ろうと思うのは希望が見えるからではなく、このままでは気がすまないからです。香港を離れたくないしあきらめたくもありません」と訴えました。

羅さんたちは「逮捕されたり、有罪判決を受けたりした多くの先輩たちの分まで頑張りたい」と話していて、今回の活動を通じて自由や民主主義を求める気持ちを多くの市民と共有したいとしています。