3人死亡の毛ガニ漁船衝突事故 船長を書類送検 海上保安部

先月、北海道紋別市の沖合で毛ガニ漁船とロシア船籍の運搬船が衝突し漁船の3人が死亡した事故で、海上保安部は8日、漁船の63歳の船長が操業中、見張りを適切に行っていなかったとして業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検しました。

先月26日、紋別市の沖合のオホーツク海で、毛ガニ漁をしていた紋別漁協所属の漁船「第八北幸丸」(9.7トン)と紋別港に向かっていたロシア・サハリンのネベリスク船籍の運搬船「AMUR」(662トン)が衝突した事故では、「第八北幸丸」の乗組員5人のうち3人が死亡しました。

この事故で、紋別海上保安部は、運搬船の当直責任者だったロシア人三等航海士のパーベル・ドブリアンスキー容疑者(38)を業務上過失致死などの疑いで逮捕し8日、身柄を検察庁に送りました。

三等航海士の認否は明らかにされていませんが、海上保安部によりますと、当時、現場海域には霧がかかっていましたが、運搬船ではレーダーなどによる見張りが適切に行われず、衝突の直前まで漁船の存在に気づかなかったと見られています。

一方、海上保安部は8日、新たに「第八北幸丸」の吉岡照由船長(63)についても操業中、海上の見張りを適切に行っていなかったとして業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検しました。

船長の認否は明らかにされていません。

海上保安部は、双方の船が衝突を回避するための安全対策を十分にとっていなかったことが事故の原因と見て、引き続き捜査することにしています。