中小企業のワクチン接種 医師会などが担い手を派遣へ 東京

8日から受け付けが始まった職場や大学などでのワクチン接種に向けて、東京都の医師会や歯科医師会などの4つの団体が、産業医のいない中小企業などへワクチン接種の担い手を派遣する「東京ワクチンチーム」を発足させることになりました。

これは8日、東京都の医師会、歯科医師会、薬剤師会それに看護協会の会長らが、そろって記者会見を開いて明らかにしました。

8日から受け付けが始まり、今月21日から始める方針の職場や大学などでのワクチン接種をめぐり、政府は効率的に接種を進めるため、まずは1000人以上の規模の企業などから始める方針で、中小企業は団体が窓口となって申請を検討していますが、医療従事者の確保などが進まず、調整が難航しています。

こうした中、4つの団体は、連携して「東京ワクチンチーム」を設置し、産業医のいない中小企業や商店街などの従業員も接種を受けられるよう、商工会議所などを窓口に、医師や歯科医師などを派遣するということです。

この取り組みは、今月下旬にも始めたいとしていて、東京都医師会の尾崎治夫会長は「この仕組みで職域での接種を進め、ワクチン接種を加速して、東京から感染者がでない環境を、なるべくつくっていきたいと思っています」と話していました。