高齢者ワクチン接種 計画前倒し7月完了へ 奈良 橿原

高齢者のワクチン接種を来月末までに完了させようと、奈良県橿原市は8月以降に接種予定の人たちに電話や郵便で連絡し、およそ1万7000人のスケジュールを再調整して計画の前倒しを進めています。

橿原市は高齢者のワクチン接種を当初、9月下旬までに完了させる計画でしたが、国の方針を受けてその時期を来月末に早めようと、さまざまな工夫をしています。

まず、一日当たりの接種回数を増やそうと、7日から集団接種の会場を2か所に増やしました。

新たな会場で問診や接種を担うのは県が派遣した研修医たちで、こうした体制をとることで平日一日当たりの接種回数を最大300回から1200回に増やしました。

また、1回目や2回目の接種日が8月以降となっていたおよそ1万7000人のうち、およそ4500人について先週、個別に電話をかけてスケジュールを再調整しました。

残りの人たちには市が決めた接種日が書かれた通知書を郵送し、日程が合わない人にかぎり、再度、調整するということです。

市内に住む80代の男性は「当初は7月中旬に1回目の接種を行う予定だったが1か月早まってうれしい。早く普通の生活がしたい」と話していました。

橿原市のコロナワクチン接種対策室の加護剛室長は「高齢者の接種を来月末に終わらせられるめどがたったので、今後は一般の人の接種を加速させたい」と話していました。