新型コロナ 18都道府県の感染状況 5指標7項目(6日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、今月6日時点で、緊急事態宣言が出されている10の都道府県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県のあわせて18都道府県では、北海道のほか東海から西の自治体で、最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、北海道で※50%、群馬県で33%、東京都で32%、埼玉県で31%、千葉県で24%、神奈川県で31%、石川県で33%、愛知県で62%、三重県で33%、岐阜県で52%、大阪府で44%、兵庫県で46%、京都府で41%、岡山県で43%、広島県で51%、福岡県で60%、熊本県で39%、沖縄県で99%です。

※北海道の「50%」は、「49.8%」を四捨五入した数字です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、北海道で17%、群馬県で61%、東京都で42%、埼玉県は適用外、千葉県は適用外、神奈川県は適用外、石川県で56%、愛知県は適用外、三重県で46%、岐阜県で68%、大阪府で16%、兵庫県で44%、京都府で28%、岡山県で54%、広島県で40%、福岡県は適用外、熊本県で68%、沖縄県で24%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、北海道で30%、群馬県で※20%、東京都で42%、埼玉県で25%、千葉県で23%、神奈川県で35%、石川県で21%、愛知県で58%、三重県で18%、岐阜県で41%、大阪府で36%、兵庫県で57%、京都府で28%、岡山県で26%、広島県で34%、福岡県で36%、熊本県で36%、沖縄県で74%でした。

※群馬県の「20%」は「19.7%」を四捨五入した数字です。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

北海道で114人、群馬県で13人、東京都で31人、埼玉県で18人、千葉県で16人、神奈川県で21人、石川県で22人、愛知県で53人、三重県で18人、岐阜県で30人、大阪府で82人、兵庫県で22人、京都府で27人、岡山県で21人、広島県で33人、福岡県で56人、熊本県で※20人、沖縄県で188人でした。

※熊本県の「20人」は、「19.6人」を四捨五入した数字です。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

北海道で5.7%、群馬県で3.2%、東京都で4.8%、埼玉県で3.2%、千葉県で3.9%、神奈川県で6.3%、石川県で1.2%、愛知県で8.7%、三重県で3.7%、岐阜県で5.0%、大阪府で1.8%、兵庫県で4.4%、京都府で4.8%、岡山県で3.4%、広島県で0.9%、福岡県で3.2%、熊本県で2.5%、沖縄県で8.8%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

北海道で35人、群馬県で5人、東京都で21人、埼玉県で10人、千葉県で11人、神奈川県で16人、石川県で10人、愛知県で22人、三重県で9人、岐阜県で18人、大阪府で14人、兵庫県で10人、京都府で12人、岡山県で8人、広島県で14人、福岡県で12人、熊本県で6人、沖縄県で110人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

北海道で30%、群馬県で25%、東京都で61%、埼玉県で49%、千葉県で57%、神奈川県で53%、石川県で21%、愛知県で42%、三重県で33%、岐阜県で29%、大阪府で59%、兵庫県で50%、京都府で40%、岡山県で38%、広島県で37%、福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、熊本県で42%、沖縄県で53%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。

新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。