日本政策金融公庫 最終赤字が1兆円超え 新型コロナ影響で

新型コロナウイルスの影響は、政府系の金融機関の業績にも及んでいます。日本政策金融公庫の昨年度の決算は、最終赤字が1兆円を超え、過去2番目の大きさになりました。

発表によりますと、日本政策金融公庫の昨年度=2020年度の決算は、最終的な損益が1兆372億円の赤字になりました。

赤字幅はリーマンショック直後の2009年度に次いで、過去2番目の大きさです。

新型コロナウイルスの影響が長期化する中、中小企業が融資を返済できなくなるリスクに備えて、関連の費用を大幅に積み増したことが響きました。

これらを含む「経常費用」は、合わせて1兆5000億円余りに上り、前の年度の3倍に膨らんだということです。

一方、財務の健全性に問題はないとしています。

日本政策金融公庫の田中一穂総裁は記者会見で「今後、融資先から返済の開始時期を先延ばししてほしいという相談が増えることも考えられる。こうした相談には寄り添って対応したい」と述べ、引き続き中小企業の資金繰りを支えていく姿勢を強調しました。