職場や大学などでの接種 申請受け付け 午後開始 加藤官房長官

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で、今月21日から始める方針の職場や大学などでの職域接種の申請受け付けを8日午後から開始すると発表しました。

今月21日から始める方針の職場や大学などでのワクチン接種をめぐり、政府は、効率的に接種を進めるため、まずは1000人以上の規模の企業などから始める方針です。

これに関連して、加藤官房長官は、8日午後から職域接種の申請の受け付けを開始すると発表しました。

そのうえで「職域接種自体の完了目標を設定することは考えていない。市町村による接種事業や大規模接種とも相まって、より多くの国民の皆さんに1日も早く接種を受けていただけるように最大限の努力はしていきたい」と述べました。

申請は、専用の入力フォームから行うことになっていて、午後2時を目途に、総理大臣官邸のホームページで公開されることになっています。

平井デジタル相「接種券できるだけ早く送付を」

平井デジタル改革担当大臣は記者会見で「職域接種では、接種券がまだ届いていない人でも接種する可能性があるので、接種の記録システムに反映されるまでのタイムラグをどうやって縮めるかが課題となる。われわれの立場からすれば、できるだけ早く接種する方々に全員に接種券を送付していただけるよう自治体にお願いしたい」と述べました。

公明 山口代表「接種促進効果期待できる」

公明党の山口代表は、記者会見で「企業や大学など、一定の規模の組織で、接種が進むことにより、自治体の負担を軽くして、接種を促進する効果が期待できる。一方で、中小企業については、自力で接種の機会を用意できるところは少ないので、さまざまな工夫の余地があるのではないか」と述べました。

そのうえで「小規模なところは商工会議所が課題を整えつつ、場を設けることが期待されている。また、500人前後などある程度の規模のところは、共同で対応することで1000人を超える単位で接種を考えることもあってもいいのではないか」と指摘しました。